ウコンとは?

ウコンは、南アジア、アフリカ、中南米などの熱帯地域から亜熱帯地域にかけて分布するショウガ科の多年草です。ウコンの主要な産地であるインドでは、紀元前2000~1500年ごろにはすでに栽培され、利用されていた記録が残っています。日本には、平安時代中期には中国から輸入されていたそうです。また、琉球王国(現・沖縄県)では、室町時代から栽培されるようになったといわれています。これらの地域では、長年、食用だけでなく、着色料など様々な用途で利用されてきました。
ウコンには、春ウコン、紫ウコンなどいくつかの種類がありますが、もっとも多く栽培されているのは、カラダに良い成分クルクミンが一番含まれている秋ウコンです。秋ウコンは、収穫後、ボイル・乾燥したものを粉末状にし、スパイスとして利用されています。また、秋ウコンから、有用成分であるクルクミンを抽出して利用されることもあります。
セラバリューズは、この秋ウコン由来のクルクミンに注目しました。

クルクミンとは

クルクミンは、ウコンの根茎部分に含まれる鮮やかな黄色が特徴の天然成分であり、高い有用性をもつポリフェノールの一種です。近年では、国内外の大学や研究機関で研究が進み、カラダに良い成分として様々な作用があることがわかってきました。
健康や美容など広範囲に体への効果が研究者から注目を集めています。

クルクミンの課題 -吸収性-

このように期待されているクルクミンですが、そこには致命的な課題があります。
クルクミンは水に溶けにくく、また、粒子同士が凝集しやすい性質があるため、そのまま摂取しても体内に吸収されにくいという弱点があります。そのため、クルクミンの効果を得られるだけの量を体内に吸収させようとすると、多量に摂取しなくてはなりません。
そこで、セラバリューズは、吸収性が高く、より少ない量で効果が得られる新たなクルクミンの製法の開発に着手しました。

「微細粒化」+「凝集を抑える加工」 2つの技術で27倍の吸収を実現。
-セラクルミン®開発秘話-

発想の転換「分散化」

 クルクミンの良さはそのままに、吸収性を高める技術を開発することは想像以上に大変なことでした。開発当初は、クルクミンを水に溶かせばよいと考え、何度も試作を繰り返すも失敗の連続。ある時、「分散だ!」とひらめいたのです。クルクミンを水に溶かすのではなく、水への分散性を高めることで、吸収性が高まることを思い立ったのでした。
 これが重要な分岐点となり、クルクミンを微細粒化させ、凝集を抑える加工をほどこすことにより、水への安定した分散が維持されることがわかりました。

より確実なものへ

 こうして出来あがった分散性の高いクルクミンの吸収性を、動物試験、ヒトの臨床試験で検証したところ、目を疑う結果が! その驚きに再試験を実施したほどです。従来のクルクミンと比べて、なんと27倍もの吸収性の向上が示されたのです。ここまでに2年の歳月が経っていました。こうして、クルクミンの大きな課題である吸収性の問題が解決されたのです。その結果誕生したのが『セラクルミン®』なのです。今では、国内外の大学研究機関と連携して、『セラクルミン®』を用いた臨床試験を進めています。

クルクミンの吸収性を大幅に改善

ヒトでの30㎎の単回投与試験で、セラクルミン®は、一般的なクルクミン粉末との比較で約27倍の吸収性が示されました。

セラクルミン®を使った研究開発

現在セラバリューズでは、国内外の大学研究機関と連携してセラクルミン®を 用いた臨床試験を進めています。

共同研究機関(実績)
北海道大学、東北大学、筑波大学、東京大学、東京医科歯科大学、順天堂大学、早稲田大学、千葉大学、静岡県立大学、名古屋大学、中部大学、金沢大学、京都大学、京都医療センター、大阪大学、鹿児島大学、UCLA、テキサス大学MDアンダーソン病院、フロリダ大学、エール大学、マーシャル大学

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